人財マネジメント2.0(1)
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Sabaのユーザー会がサンフランシスコで実施され、参加してきました。いくつか気づいた点をレポートします。
このユーザー会、参加者は600名程度ですが、人の育成に力を入れている一流企業ばかり。またその中でもCLOや人財育成の責任者が多く参加するので、世界の人財開発の流れがよく理解できます。70のセッションは、素晴らしい事例の集まりでした。
私が聞いたメッセージの中で、印象に残ったものをサマリすると次のものになります。
- スキルを持った労働力は不足し、タレントがフォーカスされる時代になった
- 中国とインドの存在感が欧米に認知され始めた、日本はもはや視野から外れ始めた
- コミュニティ無しに、組織の成功はない
- エンゲージメントの重要性が認識された
- 「学習」は企業にとってのDNAである
- ハイ・パフォーマンスの文化とビジネスとしての成果が求められる
社会の構成、働き方が大きく変わりつつあります。
在宅ワーカーが当たり前になり、会社で過ごした時間より、貢献した成果が求められます。一旦退職した人が別のスキルを持って、また会社に入ってきます。(ブーメラン・ピープルと名づけられていました)いわゆる海外版団塊の世代が退職し、子供のときからパーソナルコンピュータを与えられた世代が社会にでてきます。数年後、世界で一番英語を話す国民は中国人になってきます。コラボレーションはトップダウンではないところから生まれ、そのコラボレーションを支えるのはWeb2.0の技術。
「社内SNSを導入していますか?」という問いに対して、Yesと答えた企業はまだ少数派でしたが、インフォーマルラーニングやコラボレーションは無視できない流れと言えます。B.G.これは’Before Google’というキーワードで、インターネットというとんでもないデータベースの宝庫と検索エンジンによって仕事のあり方も大きく変わりました。人財マネジメントはより複雑になりますが、「見える化」と「タレント重視」の方向性は間違いありません。
P.S. セッションででてきたメッセージの1つ。「2005年の米国で、結婚した人の8組に1組はネットで知り合ったカップル」とのことです。
これは実際最近あった出来事ですが、ある都内の高級ホテル。最上階のレストランで食事をしていたら、隣は妙齢のカップル。若者という時代は二人とも通り越しています。高価な身なりに、見栄の張った会話。席のレイアウトが近いので、嫌でも会話が聞こえてくるのですが、どう考えてもネットで出会い、お互いを確かめ合っている雰囲気。「私は甘えるタイプ、あなたは?」という感じです。二人とも財産がソコソコあることを自慢しています。この後どうなるのか?気になってしまい、食事が終わってもなかなか席を立てません。隣では「もう一杯飲んでもいいですか?」が繰り返されています。見栄の張り合い、とっても疲れます。最後は馬鹿らしくなって、隣のカップルの顛末を追いかけるのを諦めましたが、B.G.では考えられなかった事象ではないでしょうか。
富士ロックフェスティバルというイベントがあります。知人のミュージシャンは、車で出かけますが、一人だとガソリン代と高速道路料金がもったいないので、SNSで一緒に行く人を探すそうです。驚くのは、携帯電話でSNSにアクセスすると、あっという間に同乗者が集まって、行きも帰りもバラバラの人々で仲良く往復したとのこと。