内部統制大流行

Sabajapan2009-09-02


 見事なお巡りさんが車に乗っています。ここはカリフォルニア州の北、一旦停止の場所です。最初に停まったときはびっくり!捕まるかと思いました。


 いつも国際運転免許証を持っていないので、違反したときは面倒が発生します。日本の免許証は有効なはずですが、なにせ日本の運転免許証には英語表記がありません。グローバル化といいつつ、1年間しか有効期間がない国際運転免許証を毎回取得するのは大きな負担です。国際運転免許証発行手数料は、警察OBのための収益確保に思えて仕方ありません。


 先ほどの一旦停止の右側に停めてあるパトカー、警告のために停めていると思われますが、日本でも時々見かけます。でも警官の人形までは乗せていません。本物の警官が乗っているか、無人のパトカーしか私は見たことがありません。

 ダミーの人形に気をとられ、気になって事故を起こしそうです。何度か通るうちに、敬意を表して、写真を撮っておくことにしたのがこの写真です。よくできていますし、効果絶大です。そもそも、アメリカの場合、一旦停止の標識のところでは、皆さんきっちり停まります。中途半端な停止の仕方だと、違反切符をすぐに切られてしまいます。日本の交通違反よりはるかに厳密なので、皆さん注意しましょう。


 ダミー警官の牽制は、コストがあまりかかってなさそうです。一方、企業のSOX法に始まるコンプライアンス規制や内部統制は、大きな費用が企業側にかかってきます。米国上場企業は疲弊して、天下の悪法とも呼ばれています。エンロン事件が大きなきっかけとなり、法整備が一気に進みましたが、コストも半端ではありません。規模の小さい企業で1.2億円程度、大企業では7-8億円程度かかっていると言われています。日本では一社当たり1.6億円程度がJ-SOX準備に費やされたとも言われています。 


 国際運転免許の手数料と同じく、企業はコンサルティングファームにかなりのコンサルティング費用を支払わなければなりません。私が会う多くの経営者が、大きな不満を持っています。ダミー警官のような、コストの安い牽制機能を考えていく必要があります。世の中の多くの不正摘発は、内部告発。何でも言える風通しの良い企業文化が、コストをかけずに正しいオペレーションを行っていくことができる秘訣ではないでしょうか。