デジタルの進化とアナログの良さ(1)

Sabajapan2011-04-30


 ネットワーク・プレーヤーを購入しました。


 まだセットアップ中ですが、音楽の世界も進化が凄いと感じました。流れる音は、透明そのもの。高級オーディオや高価な携帯電話は、要所に金を使ったり、色々な贅を尽くしていますが、ノイズの大元は機械的な動きから発生します。


 例えばCDプレーヤーの回転、大きく雑音を発生させます。音源ソースは光学的に読み取るので、読み取れなかった部分はレーザービームを左右に動かしながら読み直したりします。補正できなかった部分はノイズになります。こういった機械的な部分をできる限り排除したものがネットワーク・プレーヤーです。このネットワーク・プレーヤー、機械的な装置部分が少ない分、圧倒的に故障も発生しないとお店の人が言っていました。なんと音源コンテンツはNAS(Network Attached Storage)、ネットワーク上のファイル・サーバーで巨大な音楽の倉庫となります。


 音源をNASに格納するためのRippingという作業は、色々な圧縮方式でファイルを変換していきますが、何百ものCDを変換する作業の生産性を考え、有償のRippingソフトウェアを購入しました。(26$) CDの曲情報やジャケットはメタ・データとしてインターネット上から自動取得してくれます。もちろん、曲のインデックス付けや検索もライブラリー化されるので手間無し。昔、ジャズ喫茶のマスターがタイプライターでインデックスを作成し、別のノートに曲単位で整理したのを見たときは感動しましたが、デジタル化の技は一瞬にしてこれを実現します。


 ルーター経由でネットワーク・プレーヤーがサーバーとなり、ネットワーク・ドメインを形成し、操作はWi-Fiを用いたi-padとなると、これは一大情報システムです。


 音楽の世界は、超アナログでした。レコード・プレーヤーはビニール盤に刻み込まれたデコボコを擦って音を出していたし、私が遊ぶギターにしても音合わせのチューニングはある意味いい加減。これはプロでも同じです。部屋の温度が上がれば弦は伸びるし、寒い外を持ち歩いてきたら、弦は縮んで高い音になります。湿気でボディは影響を受け、鳴り方が変わってきます。デジタル・チューナーで合わせても、弾いているときはぴったりの音程は存在しません。指のタッチや弦の弾き方で微妙に音程やトーンは変化しているのです。ピアノもコンサートホールによって、響き方がまったく違います。


 人財マネジメントにもデジタル化の波が押し寄せています。続きは次回。