勘違いの人達

Sabajapan2010-05-24



 久しぶりに風邪をひきました。しかも米国への出張中でした。
咳が止まらず、急性気管支炎状態です。


 海外の医療費、高いですね。ご参考までに情報公開すると、初診料220$、検査料60$、薬代50$でした。クレジットカードの医療保険を適用できるかどうか、コンシェルジェ・デスクに確認してから予約しました。


 診察してもらったところは、知人に紹介してもらった日本人医師です。Medical Driveという名前がついた道路が通っていて、病院や研究所、薬剤薬局等、医療関係のオフィスや機関が集まった地域にそのクリニックはありました。マイケル・ポーターが書いていたクラスターというのは、このような地域を指すのだなあと実感しました。看板はでておらず、入り口はマンションのようです。


 日本人の受付嬢が出てきて、なんとなく一安心。ところが海外生活が長いせいか、相手に対する気遣いは表面的で、安心感は直ぐに消えうせました。診療後、薬局への道のりを説明してくれるのですが、相手の立場にたった説明がまったくできず、気づかずというお嬢様でした。何度か質問しましたが、期待どおりの返事は返ってこず、そのうち面倒になって尋ねるのをあきらめました。


 お医者さんの方は、普通の対応なのですが、なんとなく威張った口調が伝わってきて、どうも調子があいません。威厳を保つことを意識して、自然と対応が横柄になるのか、海外生活が長く日本人感覚が麻痺するのか、やたら偉そうです。


 診察時間は5分程度、検査も2分程度でした。紹介していただいた方には感謝するものの、患者側からすると、ほとんど選択肢のない状態でした。市場の需給が一致する「完全競争状態」とはまったく逆の「不完全競争状態」。日本では患者が寄り付かないのではないかと思われるクリニックでも、当地では関係ありません。日本人医師の少ない地域へ移住し、不完全競争状態に自らを置くというのも競争戦略の方法であると感じました。


 P.S. 当初、「威張っているなあ」と思った医師も、例の受付嬢に対する気遣いには笑ってしまいました。コピーのやり方や書類の扱い、一生懸命フォローアップしています。世の中、やはり....


 写真のシロップ、医師は「麻薬に近い成分が入っているので、注意してください。」、また調剤薬局の人はIt makes you groggy.と言っていた(?と思われる)ので、服用時ドキドキしていましたが、何事もなくしっかり寝入るだけでした。